【第二新卒転職】未経験でも経理に採用される方法とは?分かりやすく解説!

 

  • 経理職への転職が気になっているが、最初の一歩が踏み出せない方
  • 未経験から経理職に転職したいが不安な方
  • 第二新卒の枠で経理職に転職したい方

この記事では、上記のような方向けに【未経験でも経理に転職する方法】について、実際に未経験から経理職への転職を成功させた筆者が、詳しく解説していきます。

是非、最後までご覧ください!

経理ってどんな仕事?20代の経理への転職はどうなってる?

まずは、経理への転職が現在どうなっているのか、経理の仕事内容はどのようなものなのかについて、紹介していきます。

経理の業務内容について

経理職の業務内容は、会社規模や業種によって異なりますが、経理の業務内容には以下のようなものがあります。

    • 日々の売上や仕入の処理
  •  現金や売掛金・毎月の予算の管理
  • 給与支払いの処理(社会保険料の計算も含む)
  • 旅費交通費の管理
  • 出張などにおける旅費交通費の処理
  • 月次・年次における決算業務

経理は、会社のお金の流れを会計ルールに則って数字として記録をし、お金の管理を行う業務全般を担います。

これらの業務は、他部門と連携する業務が多く存在し、また最終的には経営者やステークホルダーに会社の業績や財務内容などの報告を行うことを目的としているため、会計の知識だけでなく、他部門とのコミュニケーションスキルや提供用資料の作成スキルなども求められます。

経理職の転職市場の現状について

続いて、経理職への転職市場が現在どのようになっているのかについてご説明していきます。

以下の図は、厚生労働省が2022年9月末に発表した求人、求職及び求人倍率の推移です。

(引用:「厚生労働省 一般職業紹介状況(令和4年8月分)について」)

新型コロナウイルスの流行により一時的に有効求人数が減少しておりますが、近年は有効求人倍率及び有効求人数は増加傾向にあります。

上記のグラフは労働市場全体の数値を表しておりますが、経理職の求人数も労働市場全体と連動して増減するため、経理職の有効求人数も増加傾向にあることが読み取れます。

また、大手転職サイトに掲載されている求人情報のうち、経理職の求人は約8,000〜約9,000件(2022年10月現在)と、売り手市場と言われる転職者において有利な状況が、昨今の転職市場におけるトレンドとなっています。

20代の経理への転職について

20代は、30代以降の世代と比較してスキルや経験値が未熟であることが多く、これらが転職活動において不利に働いてしまうのではと考え、転職を諦める方もいらっしゃるかと思います。

ですが、20代は「第二新卒」として転職活動ができることが大きな強みです。

第二新卒に対しては、スキルや経験値ではなく「ポテンシャル」を重視した採用が行われることが一般的です。

これは、スキルや経験値がまだ未熟である20代の転職者にとって大きなメリットと言えます。

そのため、第二新卒枠としての転職活動では、スキルや経験値ではなく「意欲」「保有資格」「人柄」など、「将来における成長の見込み(=ポテンシャル)」をアピールすることが何よりも重要です。

経理職の採用時には実務経験が重視されるため、30代以降の世代と比較してスキルや経験を重視されづらい「第二新卒」のうちに転職活動を行うことが、未経験から経理職への転職を成功させるカギと言えるでしょう。

経理未経験者でも経理職への転職はできる?

ここまで、経理職への転職は第二新卒のうちに行うことが有利であるということをお伝えしてきました。

しかし、実務経験が重要視される経理職に、経理未経験であっても転職はできるのでしょうか。

また、どのようにしたら未経験から経理職への転職ができるのでしょうか。

ここからは筆者の実体験を踏まえて、上記の疑問について徹底解説していきたいと思います!

結論:未経験でも経理に転職できる!

ズバリ、経理未経験でも、経理職への転職は可能です!

特に、上記でもご説明した通り、20代のうちの転職であればスキルや経験が重視されづらい「第二新卒」の枠で転職活動ができるので、圧倒的に転職成功率は高いです。

実際に筆者も経理未経験でしたが、第二新卒として経理職への転職を成功させることができました。

では、実際に未経験者歓迎と掲載されている求人は現在どのようなものがあるのでしょうか。

2022年10月現在公開されている経理未経験でもOKの求人をいくつかまとめてみました。

【求人例①】

業種:コンサルティング業

仕事内容:経理及び監査業務アシスタント

年収:300万円~500万円(ボーナス支給あり)

【求人例②】

業種:IT・ソフトウェア業

仕事内容:経理・財務業務

年収:300万円〜500万円

【求人例③】

業種:不動産・建設業

仕事内容:経理・事務・総務アシスタント

年収:300万円〜550万円(ボーナス支給あり)

上記の求人例はほんの一部で、【未経験歓迎の経理職】の求人はまだまだ多く存在しており、売り手市場といわれる現在、未経験の方でも経理職にキャリアチェンジできる間口は広くなっていることが分かります。

「未経験だから…」と経理職への転職を諦めていた方でも、転職サイトなどで「未経験歓迎」の条件で求人の検索をすれば、自分に合った転職先が見つかるかもしれません。

経理未経験者の転職活動におけるポイント

上記で、経理未経験者でも経理職への転職のチャンスがあるということをお伝えしましたが、経理に関する知識や経験がない状態から、いきなり経理職への転職を始めようとしても、うまくいかない場合が多いようです。

なぜかというと、いくら【未経験者歓迎】と掲載されている求人でも、応募者の中に経験者がいた場合は、スキルや経験のある経験者が優先的に採用されていくことがほとんどであるためです。

実際に経理未経験であった筆者も、転職活動が初めからスムーズに進んでいたわけではなく、書類選考すら通過できなかったり、せっかく書類選考が通過できても面接でうまくいかなかったりと、途中で何度もつまずきました。

しかし、あるポイントを押さえて転職活動を行ったところ、書類選考通過率がグンと上がり、1ヶ月で内定をゲットすることができました。

ここからは、そんな筆者の成功体験を踏まえて、経理未経験者が経理職への転職活動を始めるにあたって必要なポイントを2つ紹介していきたいと思います。

ポイント①資格を取得する

ポイントの1つ目は、経理職において必須と言われる「日商簿記検定」の資格を取得することです。

日商簿記の資格を取得しておくことで、採用側に「経理に関する最低限の知識を持っている」ことをアピールすることができます。

未経験から経理職への転職を成功させるは、最低でも3級、できれば2級以上を取得することが好ましいでしょう。

簿記3級と2級ではどのような違いがあるのか疑問を持った方のために、以下の表で簿記3級と2級の違いをまとめてみました。


簿記3級簿記2級
内容・会計のルールや用語を学ぶ
・基本的な商業簿記を習得する
・小規模企業の適切な経理処理ができるようになる
・高度な商業簿記・工業簿記を習得する
・購買活動や販売活動、製造業における会計の専門的な知識を学ぶ
合格率40〜50%程度15〜30%程度
勉強時間の目安1ヶ月〜3ヶ月程度3ヶ月〜半年程度

上記の比較表からも分かる通り、簿記3級と2級の間には難易度において大きな壁があります。

もちろん簿記3級の資格を保有しておくだけでも、経理の知識を必要とする資格を持っていない人に差をつけることができます。

しかしながら簿記2級は難易度が非常に高い分、取得しておけば採用側への大きなアピール材料となり、経理未経験でも採用してくれる確率がグンと上がるのです。

また、求人の中には【日商簿記2級以上必須】としている企業も少なくありませんし、簿記2級では実務的な内容も多く学べるので、勉強して損することはないでしょう。

筆者が転職した企業の求人には【未経験者歓迎】と掲載しておりましたが、実際に入社すると、経理担当の職員は全員簿記2級の資格保有者でした。

すぐに資格を取れなくても、勉強中であることを応募書類や面接等で説明すれば採用側に経理への意欲をアピールすることができるので、経理職への転職を考えているが、まだ資格を持っていない!という方は、今すぐにでも簿記の勉強を始めてみましょう!

ポイント②経理の仕事を知ること

ポイントの2つ目は、ズバリ「経理の仕事を知る」ことです。

「経理って、現金や予算の管理とか給与や保険料の計算をする仕事でしょ?」と考えている方はいませんか?

私も当初は、「経理=上記のような事務作業を黙々と行う」というイメージがありました。

しかし、実際の経理の仕事には、社内会議に必要な資料の作成を行ったり、他部署とコミュニケーションをとる機会が多くあります。(もちろん企業規模によって程度は異なります。)

そのため、経理に関する実務経験やスキルが無いからアピールできるポイントが全くない…!と考えている方でも、経理の仕事をよく知ることで、「パソコンスキルを活かした会議資料の作成」や「コミュニケーションスキルを活かした他部署との円滑なやりとり」など、経理以外の職種でも身につけることができるスキルを自分の強みとしてアピールできるようになります。

未経験から経理職への転職を考えている方は、経理がどのような仕事なのかを今一度よく調べた上で、前職で身につけたスキルの中で経理職でも活かせるものがないか、よく考えてみると良いでしょう。

未経験から経理職への転職を成功させるロードマップ

ここまでは、経理未経験の方でも経理職への転職は可能であることをお伝えしてきました。

この章では、実際に経理未経験の方が経理職への転職を成功させるにはどのように転職活動を進めていけばいいのかについて、順を追ってご説明していきます。

その①キャリアパスを明確にする

まずは経理の仕事がどのようなものなのかをしっかりと調べた上で、自分がどのようなキャリアを積んでいきたいのかを明確にしておきましょう。

経理と言っても、業界や会社規模によってさまざまな違いがあります。

財務・会計まで任されるような職種もあれば、監査法人の補助業務を任される職種、事務作業を主とする職種も存在します。

実際に経理職に就いて「こんなはずじゃなかった…」というミスマッチを起こさないためにも、「経理」という仕事を通して、自分がどのようなキャリアを積んでいきたいのかを明確にし、思い描いたキャリアが実現できそうな求人を選ぶことが大事です。

その②資格を取得する

上記でもご説明しましたが、実務経験のない経理未経験の方にとって武器になるのが、簿記などの会計に関する資格です。

資格は未経験者にとって「意欲」と「最低限の知識を持っている」ことのアピールポイントになります。

働きながら転職活動をされている方にとって、勉強時間を捻出することはなかなか難しいかもしれませんが、転職活動における第一関門である書類選考を通過するためにも、会計に関する資格(日商簿記2級)は取得しておいたほうが吉です。

その③経理職特化型の転職エージェントに登録する

「キャリアパスが明確になって、資格も取得したけど、転職活動を始めようとしてもどのように進めていけばいいのか分からない…」

と、いざ転職活動を始めようとしてもどのように進めていけばいいのか分からず、不安に思う方は少なくないと思います。

転職活動自体が初めての20代の方は、特に不安に感じられるでしょう。

ですが、そのような心配はご無用です。

現在、転職活動全般を支援してくれる転職サイトは多くありますが、中には「経理職特化型の転職エージェント」も多く存在しています。

経理職を目指して転職活動を行う場合には、この経理職に特化した転職エージェントに登録し、経理職への転職活動支援のエキスパートに相談し、求人を紹介してもらうことが、経理職への転職を成功させる一番の近道であるでしょう。

未経験で経理転職したい方におすすめの転職エージェント3選

経理職で働いた経験がなくとも、転職エージェントを上手く使えば就職できます。

以下、経理職に特化した転職エージェントを紹介します。
未経験で応募可能な求人も多く取扱っているエージェントですので、経理職に転職したい方は登録すべきサービスでしょう、

1.MSAgent(MS-Japan)|経理・管理部門特化


未経験歓迎の求人が889件(2022年10月時点)掲載。
残業が少なくプライベートを重視できる環境の求人や未経験歓迎の創業100年のニッチメーカーなど、魅力的な求人が多く掲載されています。
事務所経験無しでも応募可なども多数ございます。

運営会社は上場しており、経理職をはじめ、人事・法務・会計事務所の転職動向などのマーケットレポートなども出しており、キャリアコンサルタントからは専門的なアドバイスをもらえるでしょう。

2.ジャスネットキャリア|経理・会計士・税理士特化

経理・財務分野、会計・税務に特化した正社員転職、紹介予定派遣の求人情報サイトです。
職種未経験可、第二新卒歓迎の求人も多数ありますので、経理で働いた経験がなくとも登録されることをおすすめします。

求人検索画面で、企業に直接応募するか転職エージェントに相談するか選べますが、キャリアアドバイザーのサポートを受けたい方は「エージェント求人」にチェックしましょう。

3.ジャスネットスタッフ|紹介予定派遣のエージェント


「いきなり正社員で経理転職はハードルが高いかも。。」と感じる方におすすめなのが、派遣社員から正社員就職を目指す方法です。
まずは派遣スタッフとして経理職で経験を積みスキルを磨くことで、自信を持って正社員就職を成功させることができます。

ジャスネットスタッフが取り扱う求人は、紹介予定派遣の求人、つまり最長6カ月のうちに派遣社員から正社員雇用を前提とした求人に特化しています。

働く従業員側の観点でも、実際に働いてみてから、正社員就職して長期的に働きたいか決められる点は安心といえるでしょう。

まとめ

今回は、経理未経験の方が経理職への転職を成功させるための方法や転職活動におけるポイントを解説しました。

経理未経験でも経理職に転職できるチャンスはたくさんあります!

まずは、経理の仕事がどのようなものなのかをよく知り、経理を通してどのようなキャリアパスを積んでいきたいのかを考え、自分をどのように採用側にアピールしていくのか整理してくことから始めてみましょう。

 

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