第二新卒としてコンサル業界への転職を検討しているものの、「未経験からコンサル業界への転職は厳しいんじゃないか…」と諦めている人はいませんか?
実は、コンサル業界と第二新卒との相性は抜群と言われており、未経験でもしっかり対策をすればコンサル業界への転職は可能なんです。
この記事では、コンサル業界の転職市場の現状を分析したうえで、未経験からコンサル業界への転職をスムーズに進めていく方法について丁寧に解説していきます!
コンサル業界の転職市場ってどうなってる?
実は現在、「第二新卒がコンサル業界への転職をするなら今!」と言われるほど、第二新卒にコンサル業界への転職の間口が広く開かれているんです。
この章では、転職市場全体およびコンサル業界の転職市場の現状を分析し、なぜ、そのように言われているのかについて解説していきます。
経験者採用の転職市場の現状
まずは、転職市場全体がどうなっているのかについて分析していきます。
結論からお伝えすると、現在、転職者数・求人数はともに増加しており、転職市場は拡大傾向にあります。
2020年に総務省が発表した転職者数の推移によると、2008年のリーマン・ショック以降大きく減少していた転職者数が、2011年以降は緩やかな増加傾向で推移し、2019年は351万人と、2002年以降で過去最多となりました。
また、2022年9月に厚生労働省が発表した労働力結果調査によると、2022年9月の有効求人倍率は1.34倍(前月+0.05ポイント)と増加傾向にあり、コロナ前の水準に戻りつつあります。
この数値は前年同月の1.14倍を大きく上回っており、求人数も増加傾向にあることが分かります。
しかし、現在新型コロナウイルスの影響で縮小している新卒採用数が、今後コロナ禍の収束に向けて再び増加していくことが予想されます。
新卒採用数が増加すると、現在拡大傾向にある経験者採用の割合が減少することも考えられるため、転職を考えている方は求人数が豊富な今のうちに動き出すのが吉と言えるでしょう。
コンサル業界の転職市場の分析
次に、コンサルティング業界の転職市場がどうなっているのかについて見ていきます。
現在、国内におけるコンサルティング市場は、売上高および利益率はともに上昇傾向にあり、市場は急速に拡大しています。
ポストコロナにおいて、DX推進、IT化、リモート対策、M&A需要などが拡大し、それに伴いコンサル市場も今後さらに拡大していくことが予想されます。
また、dodaが発表した2022年9月時点での業種別の転職市場動向によると、コンサル業界の転職求人倍率はなんと6.11倍と全体の2.11倍を大きく上回っており、コンサル業界は、業界全体の中でも深刻な人材不足の状態にあることが分かります。
現在人材不足にあるコンサル業界に対する需要が今後さらに高まっていくことを踏まえると、未経験者のコンサル業界への転職に対する難易度がますます易化傾向になることが予想されます。
第二新卒が未経験でコンサルへの転職は可能?
コンサル業界への転職の間口が広がっている状態にあることを上記で述べましたが、コンサル未経験の第二新卒の方がコンサル業界に転職することは可能なのでしょうか。
答えはズバリ、「転職は可能!むしろ第二新卒のうちに転職するべき!」です!
なぜかというと、コンサル業界に限らず第二新卒は、経験やスキルよりも「成長の可能性」が見込まれる人材かどうかが採用の判断基準になるためです。
30代中盤以降になると、コンサルタントとしての実績やコンサルに業務にそのまま活かすことができるスキルを持っているかどうか、またマネジメントの経験があるかどうかが重要視されるようになるため、未経験からのコンサル業界への転職は年数を重ねるにつれて条件が厳しくなるのです。
ですので、コンサル業界にチャレンジしてみたいと考えている方は第二新卒として転職活動を行えるうちに転職活動をスタートするべきなのです。
第二新卒が未経験からコンサル業界に転職するには?
未経験でもコンサル業界への間口が広がっていて、転職活動を始めるなら第二新卒のうち!ということを述べてきましたが、実際はどのようにしたら未経験でもコンサル業界への転職を成功させることができるのでしょうか。
この章では、第二新卒の方が未経験からコンサル業界への転職を成功させる具体的なポイントを3つ紹介していきたいと思います。
ポイント①コンサル業界を知る
コンサル業界には、「戦略系コンサル」「IT系コンサル」「総合コンサル」「シンクタンク系コンサル」など、さまざまな種類のコンサルティングファームが存在します。
それぞれ得意とする分野・業界は異なるため、コンサル業界へ転職を希望する方は、自分がどのコンサルファームで活躍したいのかを考えるうえでも、まずそれぞれのコンサルファームの特徴をよく知る必要があります。
例えば、企業全体の課題を様々なアプローチから解決することに注力したいと考えている人は、総合コンサルが向いていると言えますし、企業が抱える課題の解決に向けた戦略を考え、改善することに注力したいと考えている人は戦略系コンサルへの転職が良いと言えるでしょう。
自分の強みや興味のある分野・得意とするものが何なのかを分析し、コンサル業界をしっかりと知ったうえで、自分強みが活かせる分野・活躍したいと思う分野を選ぶことが大切です。
この下調べをしっかりと行わないと、入社後にミスマッチが起きてしまい、再度転職を検討することになったり、活躍の場を見つけることができずに苦しい思いをすることもあるかもしれません。
自己分析を兼ねて、コンサル業界全体のリサーチは入念に行っておきましょう。
ポイント②コンサル業界に強い転職エージェントを利用する
転職活動を開始するにあたって大きなカギとなるのが、自分に合った転職エージェントを利用することです。
特に、第二新卒の方は転職活動が初めてという方が多いと思いますので、転職エージェント選びは特に慎重に行いましょう。
一般に、「doda」や「リクルートエージェント」など、総合型の転職エージェントを利用する方は多いと思いますが、これらのサービスと並行して、コンサル業界に強いコンサル業界特化型の転職エージェントサービスに登録することを強くおすすめします。
以下、コンサル業界特化型の転職サービスを4社紹介いたします。
①アクシスコンサルティング
アクシスコンサルティングは、17年もの歴史を誇るコンサル業界特化型の転職エージェントです。
現役コンサルタント転職支援数が業界No.1となっており、コンサル業界への転職に関するノウハウを豊富に保有しています。
また、企業側からアクシスコンサルティングに独自に依頼された非公開求人が約77%と非常に多く、コンサル業界側からの信頼も厚いことが分かります。
アクシスコンサルティングは、コンサルティングファーム全体を網羅しつつ、特に「総合コンサル」「ITコンサル」の転職に強みを持っていることが特徴です。
②ムービンストラテジックキャリア
ムービンストラテジックキャリアは、約25年もの歴史を誇る老舗の転職エージェントです。
コンサルティング業界への転職支援実績No.1、リクルート社主催のMVA(Most Valuable Agent)では総合満足度No.1を受賞しており、実績も確かです。
ムービンストラテジックキャリアの特徴は、戦略系コンサルへの転職に強みを持っている点です。
過去3年間で戦略系コンサルに転職した4人に1人がムービンストラテジックキャリア経由の転職者であり、戦略系コンサルにおいて圧倒的な支援実績を保有していることが分かります。
現役コンサルタントの話が聞ける相談会や座談会も開催されているため、戦略系コンサルへの転職を考えている方は、是非登録してみましょう。
③リネアコンサルティング
リネアコンサルティングは、2008年設立と比較的新しい転職エージェントサービスです。
代表の大森氏が外資系大手コンサルティングファームの採用責任者を務めていた経験があり、企業側の視点や採用におけるポイントを理解しているのが大きな強みです。
コンサル業界における採用基準や面接における要点などを、実際にコンサル業界で採用責任者を務めた大森氏監修のもとで学ぶことができるため、特に面接対策に不安のある方は一度登録してると良いでしょう。
④STRATEGY:BOOTCAMP
STRATEGY:BOOTCAMPも、2019年設立された新しい転職エージェントです。
マッキンゼー、BCG、ベイン等出身のコンサルタントが、戦略コンサルティングファームに精通したサポートが受けられます。
コンサルティング業界で必要とされる「深く考える力」「思考の出力スピード」「トーク技術」など学ぶことができ、トップ戦略コンサル内定率が73%と高い実績を出しています。
未経験からコンサルティングファームに転職したい方は登録を検討しましょう。
ポイント③「コンサルタントとしての適性」をアピールできる準備をしておく
「第二新卒であればスキルはそれほど重視されない」と上記でお伝えしましたが、採用の場ではスキルの代わりに「コンサルタントとしての適性」があるかどうかを見極められます。
「コンサルタントとしての適性」とは主に、論理的な思考ができる人材であること、コミュニケーション能力が高いこと、の2つです。
この2つがどのようなスキルなのか、またどのように磨いておけばよいのかを掘り下げて解説していきます。
論理的思考能力について
コンサルティング業は、”クライアントが抱える課題を解決すること”が大きな役割です。
そのため、クライアントの課題を体系的に整理したうえで明確化し、納得のいく解決策をクライアントに分かりやすく論理的に提案できる能力が必要なのです。
論理的思考能力は実務経験により身につくスキルでもありますが、書籍を活用するなど、独学でも養うことができる能力です。
コンサル業界では採用の場においても、論理的思考能力を持ち合わせている人材かどうかが判断される場面が多くあります。
実際にコンサル業界に転職した人の経験では、面接時に「地方大学の入学者を2倍にするための施策は何が考えられるか」などのケース面接があったそうです。
コンンサルタントとしてキャリアを開始する前にこの論理的思考能力を強化しておくことが、コンサル業界への転職活動をスムーズに進めるうえで非常に重要であると言えます。
コミュニケーション能力について
コンサルタントには、クライアントとコミュニケーションを取りながらクライアントの現状を把握したり、抱えている課題は何かを理解しなければなりません。
また、クライアントや、チーム内外に向けてプレゼンテーションを行う機会も多いため、誤解を与えることなく、相手の立場に立って物事を伝える能力、いわゆるコミュニケーション能力が必要不可欠なのです。
これは、上記の論理的思考力と同じく、採用の場でジャッジされる能力であるため、面接対策として、面接官の質問の意図を正確にくみ取り、自分の意図を齟齬なく相手に伝えることができるように練習しておくと良いでしょう。
まとめ
この記事では、コンサル業界への転職は未経験からでも可能であることを解説しました。
コンサル業界への転職を考えている方は、自己分析をしっかりと行い、コンサル業界をよく知ったうえで、転職エージェントをうまく活用しながら転職活動を開始してみましょう。