25歳の派遣社員が正社員になるかどうか迷ったら考えるべきこと

就職氷河期で新卒での就職を逃し派遣社員などの非正規雇用で働いていて、安定性などから将来に不安を感じている方も多いでしょう。

昨今25歳前後の若い労働者は第二新卒と呼ばれ、若者を採用したい企業からするとまだまだ価値のある年代とされています。

今回は25歳を迎え現在派遣社員として働いている方を対象に、派遣社員から正社員になるメリットと注意点ご説明したいと思います。

正社員と派遣社員の違い

正社員と派遣社員では、待遇面や金銭的に大きな違いがあります。現在派遣社員として働いていて、まだ正社員として働いた経験のない方に向けて大まかな違いをご説明します。

雇用形態の違い

派遣社員は人材派遣会社を通して企業に派遣され労働者は企業との直接雇用関係になく、かつ期間を定められた契約になっています。人材派遣会社に正社員として雇用されていない限りは非正規雇用の労働者になります。
対して正社員は実際に働く企業と個人が直接契約をし、かつ解雇や定年退職を除き雇用期間に定めのない雇用契約なので長期的に働くことができます。

金銭面の違い

派遣社員は人材派遣会社を通して給料が支払われていますが、時給、日給が多いので休業日の数などで給料が変動します。

派遣社員を使う企業もなるべく安く人材を確保する意図が強いので昇給も契約期間内にはないことが多いです。

対して正社員は企業から直接給料をもらう形になります。月給制が多く年間通してみると安定していて、評価されればその分昇給することも多く、賞与がもらえる場合もあります。

仕事内容の違い

派遣社員の場合、有期契約のため労働者は各社を渡り歩くことがほとんどですので、スキルがあるとしても社外秘情報の流出を危惧してプロジェクトの中心的な仕事はできないことが多いです。

対して正社員の場合は1から10までなんでもありえる形になります。

責任が付帯することも多く、昇進や昇給を視野に入れると社内でも競争が避けられないので精神的な負担も多くなるでしょう。

25歳の自分は正社員になるべきか、派遣社員を続けるべきか

それぞれメリット、デメリットがありますが、家族からは正社員を目指すことを求められるでしょう。

では実際に正社員になるべきなのかどうかをご説明します。

金銭的に考えた場合

派遣社員として働く場合月給換算すると働く会社の新卒正社員と同じか、少し多いこともあると思います。

一見見劣りしないかもしれませんが、長い目で見ると損をしている場合があります。

大きな理由はボーナスです。

業績や貢献度を加味して夏冬の年二回支給され、新卒正社員の場合月給の1・5~2倍の額が支給されることが多いです。

また正社員の場合、スキルアップや昇格で基本給が上がることがほとんどです。

派遣社員の場合、企業は「この額でこういう仕事をする人が欲しい」として人材派遣会社に依頼を出すので、働いている間にスキルアップしても給料に反映されることはほぼありません。

福利厚生から考えた場合

派遣社員でも条件を満たせば人材派遣会社の社会保険に加入できますので、同等の収入を得ている正社員と比べて社会保険料の面で損をすることは少ないです。

しかし派遣先の企業が任意で与えている福利厚生は受けることができません。

たとえば最も身近なものに交通費があります。交通費は法律で義務付けられていない福利厚生の一つです。

派遣社員では基本給に含まれていることが多いので自宅から近くの派遣先を選んでいる方も多いでしょう。

このほかにも住宅費補助などの福利厚生を正社員に与えている企業もあります。

年齢的な面から考えた場合

派遣社員も労働基準法で年齢を制限できないよう取り決められていますし、人材難で派遣社員を受け入れている企業も多いため年齢的に仕事がなくなる心配は少ないです。

しかし正社員を採用しようとする企業は年齢的に求めるスキルや人物像が違います。

三十代を超える場合は管理能力を求められることが多いですが、派遣で働いていた人がこれに当てはまることはないでしょう。

また正社員の場合、スキルが同じであれば圧倒的に若い方が優遇されます。この流れから人材が流出しやすい二十代中盤を第二新卒と呼び、人材を求める企業はこの年代を求めます。

第二新卒の世代であれば積極的に正社員を狙っていける年齢とも言えるのです。

派遣社員から正社員を目指す場合の注意点

メリットの多い正社員ですが、派遣社員から正社員へ転職する場合注意しなければならない点がいくつかあります。

金銭面での注意点

派遣社員は時給や日給が多いので働いた時間に対して給料が支払われる形になりますが、正社員の場合は月給制がほとんどです。

ありがちな落とし穴が「みなし残業」で、「だいたいこれぐらいの残業があるとみなして基本給に最初から残業代を含めておく」というもので、一見ほかの企業の求人よりも高く見えても労働時間で換算した場合イメージよりも少ないことがあります。

一概にみなし残業があるから悪いとは言えませんが、より高い給料の企業を選びたいときには注意が必要です。

専門スキルがある場合の注意点

前述した給料面や年齢的な例が通用しない派遣社員もいます。それは学校や個人で専門スキルや資格を得て契約社員になった場合です。

たとえばSEなどIT系の業種の場合、派遣社員の給料は正社員に比べて高いことが多く、また派遣先企業からのスカウトも多いです。

しかし直接雇用になったことで給料が下がってしまうことや、直接雇用で異動も起こりうるのでせっかくの専門スキルを生かせなくなってしまうこともありますので労働条件をしっかり確認する必要があります。

派遣先に正社員として雇用される場合

派遣先でスキルを認められて派遣先企業からスカウトされる場合があります。提案させる側からすると喜ばしいことですが注意点もあります。

「直接契約したい」と提案された場合、直接契約にも正社員、契約社員、パートなど様々な雇用形態があり、契約社員やパートの場合は派遣社員よりも給料が下がってしまう場合があります。

また企業が派遣されている派遣社員を直接雇用する場合、企業は人材派遣会社に紹介料を支払う必要があります。

労働者が支払う必要はありませんが実質的に給料から差し引く形で給料額が他の正社員に比べて低くなっていることもあるので注意が必要です。

まとめ【25歳の派遣社員が正社員になるかどうか迷ったら考えるべきこと】

25歳前後の第二新卒と言われている年齢で派遣社員として働いている方は、社会に出た当時は就職氷河期と言われ酷い就職難でした。

しかし現在では徐々に解消され求職者優位の売り手市場とも言わるまでに回復しました。

派遣は手軽に働けて後腐れもなくメリットもありますが、金銭面や待遇面、今後のスキルアップを考えるとやはり正社員が有利と言えることに変わりはありませんし、この機会に正社員を目指して就職活動をしてみてもよいでしょう。

ただ景気が完全に回復したとは言えず、こういった若い労働者を食い物にしようとする企業も少なくありません。今回ご紹介したことを踏まえて、まだ若いといえるうちに正社員を目指して就職活動してみてはいかがでしょうか。